2008/9/23 火曜日

韓国国宝274号事件

Filed under: 徒然, 読書 — clash @ 15:02:11

以前別サイトで書いたものですが、時々あちらこちらで引用されているようなので再掲
元々はK-Watcher(藁)だった頃に書いたものです。

韓国国宝274号事件は、国宝指定のための鑑定はなんと30分しか行われず、韓国歴史学会を代表する錚々たる学者で構成される文化財委員会において、引き揚げ後わずか4日で国宝指定が議決されていたことが発端。国家ぐるみである。

1992年8月18日、韓国海軍の海戦遺跡発掘団は慶尚道統営郡閉山島沖合の海底から、壬辰倭乱の際に朝鮮水軍の亀甲船に装着されていた小型曲射砲である「別黄字銃筒」を発見し引き揚げた。砲身には「亀艦」「万暦丙甲」と刻まれ、1598年に鋳造されて亀甲船に装着されていたことが明らかになったという。
また「亀甲船が銃筒で敵の船を驚かせ、一発の砲撃で必ずや敵船を水葬する」という意味の銘文が刻まれており、これは当時の朝鮮水軍の決意に満ちた精神を表しているという。
この銃筒の鑑定に参加した趙成都・海軍士官学校教授(海軍士官学校博物館長・文化財専門委員)は「文献上で亀甲船に関する史料は多いが、実証史料の引き揚げは今回が初めてであったため、戦史研究に十分な国宝級遺物である」とコメントし、同年9月、この「別黄字銃筒」は国宝274号に指定された。
ところが、1995年6月になって、この「別黄字銃筒」は真っ赤な贋物であったことが判明した。
この銃筒を引き揚げた海軍の海戦遺跡発掘団の団長である黄大佐が別件の賄賂事件で拘束され、その捜査過程で、1992年8月10日頃に骨董商・申休哲氏から例の「別黄字銃筒」を500万ウォンで購入したことが判明した。
黄大佐はその銃筒を海に沈めた後、あたかも自分が発掘したように引き揚げたのだという。
動機としては「1989年に海戦遺跡発掘団長に任命されたが、何ら実績を上げることが出来ず、悩んだため」と黄大佐は供述した。
骨董商の申氏は文化財管理法違反で逮捕されて取り調べを受け、当初は「銃筒は陸上の陣地跡から発掘されたものであり、趙成都教授の頼みで購入した」と陳述していたが、その後の調べで、実はこれも嘘で、実際には黄大佐に頼まれて自分所有の鋳物工場で銃筒を鋳造したことが判明した。
また、申氏の自宅から13点もの贋物の銃筒が発見され、この事件が黄大佐と申氏が以前から用意周到に計画的に行ったものであることが判明した。
また、この銃筒の国宝指定のための鑑定はなんと30分しか行われず、韓国歴史学会を代表する錚々たる学者で構成される文化財委員会において、引き揚げ後わずか4日で国宝指定が議決されていたことも判明した。
審議委員の一人は「海軍の公式機構である遺物調査団が引き揚げ当時の写真まで示し、壬辰倭乱研究の最高権威である趙成都氏の評価もあったので真偽を疑わなかった」と述べている。
さらに、銃筒を偽造していた申氏は1993年に海軍士官学校博物館に「青銅測雨器」という朝鮮時代の雨量測定器を寄贈していたのだが、これも調査の結果贋物と判明した。
また、贋物の銃筒を「発見」した問題の海戦遺跡発掘団は、1994年2月にも全羅道南道麗水市の近海で亀甲船の看板の鋭い突起部分を引き揚げていたのだが、これも調査の結果、贋物という結果が出た。

参考文献 野平 俊水【著】 韓国人の日本偽史(小学館文庫)

2006/12/27 水曜日

「歴史」に向かう姿勢

Filed under: 読書 — clash @ 9:08:58

鉄道マニアではないのですが、こういう話は好きなので「鉄道忌避伝説の謎 汽車が来た町、来なかった町 」を読了。
この本のPOINTというのは「定説とされている話は立証できるのか」と言う命題に対する調査者としての態度。
まあ、何でもかんでも民衆史観で「搾取と対立があったはず」なんて断言する人間にはわからない魅力。

2005/5/2 月曜日

日本国憲法の解釈

Filed under: 読書 — clash @ 9:56:22

GW(ゲートウェイじゃない)も半ばであるが、当方は家庭の事情により遠出の予定はなし。まったりと読書と競馬といういつもの日々が続いている。(当然家事もしたりするんだが)
そんな中読了が憲法の常識 常識の憲法(百地 章 文春新書)
この著者の学界の中での地位は全く知らないが、「憲法がいかなる法規であるか」を意識した上での解説である。日本国憲法をそれなりに学んだ人間なら一度は通るであろう「宮澤・芦部解釈」と言うものが、「国家」というものを考えず、ただ憲法典だけを読んで解釈していたのか、今更ながら感じずにはいられない。
刑法や民法であれば条文解釈だけである程度の運用は可能であるが、憲法が「歴史的・社会的存在である国家の基本法」と言うことを忘れて、ただ字面の解釈に走ることは運用的にも学問的にも正しくない。朝日・岩波あたりに良く出てくる「憲法学者」の論がどこか空虚なものであることの理由がはっきりする一冊である。
(more…)

2005/4/17 日曜日

あさぴーの捏造は100年前にも

Filed under: 読書 — clash @ 23:08:35

この週末にはこの本を読了。「明治馬券始末」大江志乃夫(紀伊國屋書店)
本の主題は「軍馬改良と競馬の奨励」「当時の社会情勢」と言った競馬好き以外にはどうでも良い内容(しかも筆者自身は競馬に興味の無い歴史学者)。
注目すべきは「第3章 騎兵第2旅団の将校賭博事件」
「騎兵第2旅団の将校が当時軍内規で禁止されていた馬券購入を行ったのでは?」と言う事件。これに「馬券発売禁止運動推進」であった朝日新聞(当時東京朝日新聞)、軍内部での発言力強化を狙う憲兵隊、陸軍が絡むと言うお話。
軍内部での発言力強化を狙った憲兵隊が、陸軍将校の競馬見学を見かけただけで「馬券購入の疑い」を摘発・告発。これだけなら軍部内部での権力闘争にしかならなかったものを、教条的奇麗事が当時から好きで競馬熱を不満に思っていた朝日新聞が裏づけも取らずに大報道という、どこかで聞いたような話が書かれている。
軍内部での権力闘争(しかも馬券購入は無かったことが証明されている)でしかなかったこの事件を、朝日が取り上げ、結果馬券禁止時代へと突入するわけだが、この事件は同時に、本来軍内部の刑事警察でしかなかった憲兵隊の発言力を強化してしまい、現在の朝日が書く「憲兵による思想統制時代」を招いたしまったわけである。
ちなみにこの本の作者の歴史観自体には若干疑問に思うところがあるのだが、朝日の(メディアの)欺瞞性を指摘するにはある意味良い本ではある。

2005/3/20 日曜日

この映画に期待

Filed under: 読書 — clash @ 23:44:00

北海道の「ばんえい競馬」を題材に映画 』この小説はお勧めです、と言っても3年ぐらい前の出版ですけど。実際にはばんえい競馬はスパイスで、人間小説です。殺しもサスペンスもありません。でもなんか共感できるお話なんですよ。ということでこの映画、とっても楽しみなんですが、確実に見には行きませんつーか行けません。DVD化を待ちます。
(吹石なんたらって元近鉄監督の娘だっけ?)

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