2005/12/30 金曜日

本当に取材したのか?

Filed under: お馬さん — clash @ 22:12:03

地方競馬の実情を調べないまま、「とりあえず小泉改革の被害者と書いておこう」という記事としか思えない。登場してくる「地方自治体関係者」の存在も「脳内取材」の可能性高し。
地方競馬にも小泉行革 自治体は「切り捨て」警戒

内容が薄いくせに文字数ばかり多い記事なんで、引用は問題ありな部分だけにしておきます。
3冠馬ディープインパクトが敗れ、多くのファンが嘆息した25日の第50回有馬記念。4着に入ったのが、北海道営競馬所属で、昨年の地方競馬の年度代表馬に選ばれたコスモバルクだった。
 だが、地方所属のまま中央競馬に出る交流も今後は減るかもしれない。政府が地方に「自立」を求めているからだ。

地全協の共同法人化と地方所属場のJRA出走という関連性は全くないと言っても良いだろう。これが「地方競馬がなくなる=地方馬がいなくなる=地方所属場のJRA出走減」なら理解できるが、そう書きたいわけでもあるまい。まして「地方競馬の統一=地方馬がJRA出走する必要がなくなる=地方所属場のJRA出走減」だとすればそれは有る意味良い傾向ともいえるわけで、必ずしも悲観する現象でもない。(もっとも「強い馬が強さを競う」という面では良くない現象だろうが、朝日の記者が「地方馬がJRA出走する必要がなくなる」と予想しているわけでもないことは確か)
 議論を進めた政府の特殊法人等改革推進本部参与会議は、限定的な業務だった地全協に権限と責任を与えるものだと強調。レース日程の調整でファンの争奪戦を防ぎ、共同施設の整備にも着手できるとしており、会議座長の飯田亮セコム最高顧問は「効率化が実現できる」と話す。
 だが、地方側は裁量が広がると喜んではいられないようだ。
現状の地全協が特殊法人としては全く機能しておらず、単なる天下りの場でしかないことを無視しているのはどういうこと?
「オグリキャップ記念」の1着賞金は4000万円から450万円になり、清掃には県庁職員が参加している。運営改善に努めているものの、綱渡りだ。
その4000万円の半額以上が元々JRAが出資していることを知った上での話でしょうか?自治体が自分の責任で出せる限度が450万円だっただけの話で、それすら苦しいというのであれば、地方競馬をどう捉えて主催するのかという自治体側の問題。
「条件も規模も違うため、地方の足並みはそろわない。どうせやるなら、なぜ中央も巻き込んで改革しないのか。地方の魅力減少は中央の質の低下につながるのに」。地方自治体の担当者はそう話している。
地方だけでもまとまらないところに、さらに混乱を呼ぶ要素の参加を求める当事者がいるんでしょうか?いるとすれば、実態を知らずローテーションの中でたまたま競馬担当になっただけの自治体職員だろう。そんな人間にだけ取材して記事にしたとすれば・・・・である。
地方競馬の経営問題というのは黒字時代の思い出のまま、漫然と経営を続けている自治体の問題が主であって、中央政府にこんな形で対策を取らせたことを含めて自治体が反省しなければいけないこと。地方競馬をどうするのか?という大命題を無視した答申案も問題だが、経営実態を知らぬまま、単なる対立史観でしか記事に出来なかったこの記事はお粗末としか言えないな。

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